本当に良い家づくりとは
大工を目指していた私に、
父は何度も「家づくりは一生のお付き合いだ」と言いました。
「家は造って終わりじゃあない。その後が大事。
建て主さんにとって家は一生に一度の大きな買い物だ。
一生をかけてお客さんの家を守っていく覚悟が必要なんだ。
俺たちはその家づくりを通して、建て主さんの人生に関わることになる。
だからいつも真剣で、誠実でなくちゃいけない。」
この父の言葉が私の家づくりの原点です。

2代目棟梁・1級建築士
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これが三拍子揃った家?
私は設計の勉強をするために大学の建築学科に進み、大手建設会社に就職し、一級建築士の資格も取り、分譲住宅の現場を任されました。
そこでは「簡単・早い・安い」が会社のため、お客さんのためだと教えられました。
出来上がった住宅は商品として販売されました。
しかし、その商品には子供の頃から憧れていた造り手の熱い思いも、
お客さんの笑顔も見当たりませんでした。
なかには親会社である不動産会社の都合で、叩き売りのように扱われた住宅もありました。
私は完全に失望し、家をつくる意味を見失ってしまいました。
多くの笑顔に出会えると思って選んだ大手建設会社では、私が少年の頃に思い描いた家づくりへの夢は、叶えられないと感じてしまいました。
私は棟梁の父に相談し、父に弟子入りすることを決意し、新井建設に入社ました。
久しぶりに目にした新井建設の家づくりには、
幼少の頃に眩しく見えた光景、お客さんの喜ぶ姿と職人さんの誇りに満ちた顔、信頼という強い絆が変わらずにありました。
その時、私は改めて確信したのです。
家は商品ではなく、建てるものなんだ!
一生に一度の家は、住む家族のために丹精込めて造られるべきで、
家族が「本当に良かったぁ」と実感し、幸せを感じる家であるべきだ!と。
突然の出来事
私たち大工親子が日々、汗水を流して建てていたのは「使い易くて、丈夫で、快適な家」でした。信州出身の父は暖かい家を造ることに心血を注ぎ、隙間風のない、断熱材が分厚い高気密・高断熱の家を建てるようになっていました。
冬暖かく、夏涼しい、快適な家がお客さん達に喜ばれていました。
そんな時です。
『シックハウス』が社会問題になったのは・・・
私は、ビニールクロスや合板の接着剤に含まれる化学物質が健康に悪影響を及ぼすということをはじめて知りました。
家族の笑顔が見たくてまじめに一生懸命に家を建てていたのに・・・
アレルギーやアトピー、喘息などの原因が食べ物や生活習慣の他に、建築材料にもあると知った時、私はお客さんに申し訳ない思いでいっぱいになり、涙があふれて止まりませんでした。
早速、全てのお客さんにシックハウスで困っていないかを聞いて廻りました。幸いなことに、私たちのお客さんの中にはシックハウス症候群の方はいないようでした。
本当に辛かったのは・・・
私の家内は小さい時から喘息とアトピーを患っておりました。
女の子ということで、お母さんも相当に気を使い、添加物の入った食品を遠ざけ、薬を極力使わないようにしていたそうです。
私はそれまで彼女のために「無添加」「無農薬」という食べ物を選ぶこと意外、あまり深くは考えていませんでした。
ちょうどその頃歩き出した娘も妻と同じようにアレルギー性喘息とアトピー性皮膚炎だということが分かりました。赤黒く変色した肌を痒がり、痛がる幼い娘の姿。一晩中、咳が止まらず衰弱していく幼子に、成す術もなくただ抱きかかえることしかできない無力感。
目の前で自分の家族が苦しんでいる。
その原因の一部に家づくりのプロである私の無知があったのです。
「私が笑顔を求めていた家づくりが、住む人を病気にするかもしれない。本当に申し訳ない。」という思いで心が深く痛み、目の前が真っ暗になりました。
もう家族の苦しむ顔は見たくない!
私は、空気のきれいな家を、心身が癒される家を、健康に安全で安心して暮らせる家を建てることを決意し、子供たちに誓いました。
それから材料や素材について調べ、昔の家には普通に使われていた、無垢の床板や土の壁、布や紙など本物の自然素材を使った家を建てることが、私の使命になりました。
父がそうであったように、私も自分の仕事を家族に誇れるように、そして子供たちが私の仕事を誇りに思ってくれるようになると決意しています。
ご存知ですか? 建築のプロは自宅に本物の自然素材を使います。
その理由は、健康に良くて、気持ちが良くて、長持ちして、子供にも安心で、上質な満足感が得られるからです。
あなたが、家を建てる時に
「ウチは普通でいいですよ」
と、住宅のプロに言うと・・・
建築業者は ほぼ100%
床は合板フローリング、
壁や天井はビニールクロス を提案します。
これが普通の光景なのです。
では合板フローリングとビニールクロスを提案した建築のプロに「もし、あなたの自宅を新築するとしたら、どんな材料を使いますか?」と質問したら、どうでしょう?
おそらく全員が無垢の床板や珪藻土や漆喰などの自然素材、
つまり「本物」を使いたいと言います。
なぜ、お客さんに「本物」を勧めないのでしょう?
それは、「本物」をすすめると高くなって注文が取りづらい、
お客様の予算に合わせないとならないから「本物」は勧めないのです。
つまり、お客様に「本物」を提案しないのは、高いものを提案すると仕事が取れなくなると計算しているのです。
でも、自分は「本物」の良さを知っているので、自分の家には「本物を使う」のです。
農家の方が自家用には、無農薬で有機栽培の野菜を育て、食べているのと似ています。(信州の私の叔父も自家用と出荷用とは、別々の畑で野菜を栽培しています)
今の普通は「普通じゃない」
現代の普通の家は、昔の普通の家とは違います。
少し昔の家は、無垢の木材や塗り壁・紙で出来ていました。
家には呼吸する活きた素材が使われていたのです。
建築技術は進歩し、材料の製造技術は比べ物にならないくらい発展しました。塩化ビニールで和紙や土壁の模様が作られ、プリント合板が綺麗な木目の板に見えるのです。
でもそれらは見た目を真似て作られただけに過ぎません。
ビニールも合板も呼吸はしません!
床や壁・天井すべてがビニールと合板で作られ、
呼吸をしない素材で囲まれた家が普通でしょうか?
私はそういう家を普通とは思いません。
本物の素材の気持ち良さを知っているプロは、自宅に本物を使います。
皆さんが求める「普通の家」を、もう一度考えてみてください。
自分のことのように考えると・・・
私は、私の会社を信頼して一生に一度の家づくりを任せてくださる、一人一人のお客さんがとても大切です。いつも顔が見える距離感を大事にしています。
私はいつも自分の家族の家を建てる時と同じ真剣さで、
お客様の家づくりを考えています。
だから「本物」の良さを実感していただき、後悔のない選択をして欲しいのです。
私は断言します!
自分や子供たちの手足が触るような身近な部分、
毎日寝起きをする場所には、昔の普通の素材、つまり「本物」を使うべきなのです。
そして、本当に笑顔と誇りに満ちた家を手に入れて欲しいと願っています。
家づくりが家族愛を育てる
私は、ご家族皆さんが家づくりに参加することをお願いしています。
塗り壁の一部をDIYしていただいたり、無垢の床板に自然塗料を刷り込んでいただいたり・・・
お爺ちゃんやお婆ちゃんまで加わって、家族がワイワイ作業すると、
みんなの家になるのです。
とても良い思い出が詰まった家には愛着が沸き、大切な存在になります。
家族みんなの大好きな家には団欒があり、思いやりが育まれます。
何気ない家族との楽しい時間と思い出が、子供たちの心を豊かに育み、人とモノを大切に思う真心を養ってほしい、と私は願っています。
私は家づくりが本当に大好きなのです。











